先生の素顔松石雄二朗准教授 | 東京情報大学

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Matsuishi Yujiro

松石雄二朗准教授

学位: 博士（医学）
専門領域: 成人集中治療、小児集中治療
所属学会: 世界小児集中治療医学会、ヨーロッパ小児集中治療医学会、日本小児集中治療医学会、日本集中治療医学会、日本看護科学学会、日本クリティカルケア看護学会
資格: 世界小児集中治療医学会、ヨーロッパ小児集中治療医学会、日本小児集中治療医学会、日本集中治療医学会、日本看護科学学会、日本クリティカルケア看護学会

「臨床のプロフェッショナル」としてご自身の専門領域と強みを教えてください。

私は臨床では心疾患集中治療室（CCU）、成人集中治療室（ICU)を経て小児集中治療室（PICU）で働いてきました。そして、働きながら救急・集中治療医学分野の大学院で学び、薬剤の基礎研究から心理学的研究、臨床研究など様々な研究を行ってきています。様々な見方や手法を取り入れて目の前の課題解決を目指すことを強みにしております。そのようなことからも、小児や成人といった枠に囚われず、小児集中治療医学と看護の推進に対する活動や、敗血症や重症患者さんへの栄養療法、早期リハビリテーションなどの治療ガイドラインの作成を医師と共同して行っております。
これまで指導されてきたなかで印象に残っている学生の成長エピソードがあれば教えてください。

ある学生が、実習の初期には「指導者に正しく評価されること」ばかりを意識し、マニュアルに沿った看護を行うことに集中していました。しかし、ある高齢の患者に対して、じっくりと話を傾聴し、思いに寄り添った関わりをしたことで、初めて患者の笑顔を引き出すことができました。その経験を通して、学生は「自分がしたい看護」ではなく「患者にとって必要な看護」に目を向けるようになりました。以後、ケアの目的や意味を主体的に考える姿勢がみられ、看護計画の立案や実践にも積極性が生まれました。患者中心の看護の視点を身につけたこの学生の成長は、指導者として非常に印象に残っています。
他大学看護学部と比較して貴学部ならではの優位性を教えてください。

本学部の大きな特徴は、学生同士や教員との距離が近く、アットホームな雰囲気の中で学べることです。一人ひとりに目が届きやすく、きめ細やかな指導が受けられる点は他大学にはない魅力です。さらに、総合情報学部を併設する本学ならではの環境で、看護にICTや情報活用の視点を取り入れた学びが可能な点です。これらの環境から、将来の看護実践や研究において、近年注目されているAIも含め情報リテラシーの高い看護師を目指すことができると思っています。
最近はまっていること、趣味、特技、自慢などがあれば教えてください。

最近はまっているのは、学生との国家試験対策です。国家試験対策委員として活動する中で、学生と一緒に問題を出し合ったり、時には難問に悩みながらも、正答にたどり着いたときの発見の喜びを共有できることが何より楽しいです。解説を通じて自分自身の知識も再確認できるため、まるで学生時代に戻ったような気持ちになります。30代中盤ですが、学生と一緒に学ぶ時間が新鮮です。国家試験という目標に向かって共に頑張る経験は、教員としてのやりがいを改めて実感させてくれます。
最後に高校生にどのような看護師になってほしいか一言お願いします。

まずは、自分自身が看護の学びや人との関わりを楽しんでください。楽しむことは、看護の世界においてとても大切な原動力になります。看護には大変な場面や悩むこともたくさんありますが、自分が前向きに楽しむことで、その姿が患者さんやまわりの人たちに安心や希望、笑顔を届ける力になります。看護師は、ただケアをするだけでなく、人の心に寄り添い、元気を与える存在です。ぜひ、自分が楽しみ、そして人にも楽しみを与えられるような、そんな看護師を目指してほしいと思います。すべては楽しむことから始まります。