
福岡県福岡市出身のY.Kさんは、将来のヴィジョンを見据えた上で東京情報大学に入学し、大学近くで一人暮らしをはじめた。彼が暮らす部屋は、生活の基盤である以上に、「自分のやりたいことを実現していくための場所」でもあった。
「高校2年生の頃から、将来的には音楽の活動を中心にしたいと考えていました。僕は音楽に関わること全般が好きで、音楽制作だけでなくライブを中心としたライブエンタテイメントからミュージックビデオの撮影まで、幅広く関心がありました。もちろん地元にもライブハウス文化は根付いていましたが、やはり本場は東京であり、その熱を間近で感じたいと思っていました。情報大を選んだのも、音楽活動に必ず活きてくる映像についての勉強ができるからです。充実した設備のもと様々なジャンルの専門家である先生方から「人々の心に訴えるデジタルコンテンツ」を吸収したいですし、2年次後期からはメディアデザイン研究室を志望しているので、本格的に学んでいけることが今から楽しみです」
音楽への飽くなき熱意を語るY.Kさんは、物心がついた時からインターネットに触れていた「デジタルネイティブ」だからこそ、自ら積極的に発信を行っている(高校生の頃からYouTubeチャンネルも開設)。
大学まで自転車で7分のアパート。初めてのひとり暮らしの場所選びは、すべて両親に一任したという。
「レアケースだと思います(笑)。僕から特に希望を伝えることもなくて。そして入学式の3日前に入居して、そこから家具を買って自分でDIYをするところからはじめましたが、大学から近いこともあって友人たちも泊まりにきますし、隣に住む大家さんとも仲良くやっています」
入学後は持ち前の社交性を活かし、学部の壁を越えて多くの友人をつくっていったY.Kさん。「相手の気持ちを考えられるのは自分の長所でもあり、言い換えれば友人たちが好きなものを自分も好きになり趣味にできるということです」と自らのストロングポイントを分析し、「だから僕は何でも好きなんです」と笑いながら語る。
「今年のゴールデンウィークは、TikTokにアップするために友達がサーフィンしているところを撮影しに行きました。3日間、彼の地元である一宮町で過ごしました。波を乗りこなす彼の姿を撮りながら、僕自身もサーフィンの虜になっていました。なによりも印象的だったのは、一宮町のサーフィンコミュニティのあたたかさです。中心となるサーフショップでは、波の様子をチェックしに来た人たちが談笑していました。全員が顔見知りで気心が知れている様子で、サーフィンが生活の基盤になっている人たちの暮らしに憧れを抱きました。“いつか自分もそこに加わりたい”と思ったので、夏休みに再訪して人生初のサーフィンにチャレンジします。次は一宮町に住みたいです(笑)」
音楽制作がパソコンで作る時代に入って久しいが、現在はハイスペックなパソコンすら必要なく、タブレット一つでそれが実現できるようになった。Y.Kさんは写真のようなスタイルで自作の音楽を作っている。日々感じたことをその都度書き留め、帰宅しては楽曲を制作する日々。それでもY.Kさん自身は「自分は音楽をはじめたのが遅いと感じています」と語る。
「中学生からはじめている人もいるので、高2からのスタートは遅いと思っています。だからこそ、入学前に『自分がやったことのないことを積極的に経験していく4年間にしよう』と決めていました。吸収の4年間を通して色んな経験を積み重ねていきたいですね。はじめた遅さは経験値を高めることで挽回していけるので」
Y.Kさんには、「自分の好きなことを仕事にする」という確固たる意志がある。それを支える想いは「楽しい100年にしたい」というもの。
「お金は大半の幸せを買うために必要ですが、僕の場合は音楽に関わり続けられれば幸せ。音楽の100年にして、最期を迎えたいです。僕の幸せにお金はそこまで必要ないので」
映像へのこだわりは誰よりもあるため、プロジェクターは欠かせないものの一つ。そして、高校ではラグビー部のキャプテンを務めていたY.Kさんのもう一つの趣味が「筋トレ」。ラグビーで身につけた筋肉をさらに磨き上げるべく、自宅でトレーニングに励むのはもちろん、アルバイト先もトレーニングジムを選ぶ。「好きなことを仕事にする」というY.Kさんのポリシーがここにも貫かれている。