2018年時点でもIT人材は22万人も不足しているのですが、経済産業省では、需要の伸びが約3〜9%(高位シナリオ)の場合でも、2030年には約79万人が不足するという調査結果が出ています。現在も未来もIT人材は社会に求められています。
※需要の伸び約9〜3%の場合
「Society5.0」が目の前に近づいてきています。これは「超スマート社会」とも呼ばれ、IoTとAIをキーワードにした、より便利で快適な世の中が目前まできています。
超スマート社会、コロナ以降のニューノーマルな社会をあわせた、ちょっと先の未来をのぞきいてみましょう!
AIが人間の仕事を奪う、という論文「雇用の未来」の著者であるマイケル・オズボーン准教授(オックスフォード大学)は、AI時代に必要なスキルとして「ソーシャル・インテリジェンス」と「クリエイティビティ」を挙げています。ソーシャル・インテリジェンスとは人間理解を核とした非常に幅広いスキルのことで、交渉力や、人員管理能力、説得力などのことを指す。一方、すべての仕事には「ルーチンワーク」と「クリエイティブワーク」があり、クリエイティブワークの部分で人間は活躍していくのだといいます。日本の教育でも、2020年からプログラミング教育が小学校で始まっており、2024年には大学入試で「情報」が出題科目に入ってきます。
東京情報大学では、2020年11月に「生命情報」「情報セキュリティ」「機械学習」「情報基盤」の分野に関する4つの研究ユニットを設置し、さまざまなデータを活用した研究活動を行う「先端データ科学研究センター」を開設した。ここではさまざまなデータを活用した先端的な研究活動とそれを支援する情報基盤を提供し、学内だけでなく他大学や研究機関、企業との連携も見据えている。また、総合情報学科の学生を対象に、1・2年次からデータ科学に関する研究を体験できる“早期研究体験プログラム”を用意している。
専門家や大学院生たちと触れ合いながら、研究者としての基本的能力を身につけ、将来社会をリードする研究能力を有する研究者やエンジニアを目指す。とくに生命情報・セキュリティ・人工知能などの分野に興味があり、大学院進学や研究者を目指したいという思いを持つ学生に門戸を開くプログラムだ。