先生の素顔北村幸恵准教授 | 東京情報大学

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Kitamura Yukie

北村幸恵准教授

学位: 博士（看護学）
専門領域: 成人高齢者看護学
所属学会: 日本看護科学学会、日本慢性看護学会、日本循環器看護学会、心不全学会、日本専門看護師協議会
資格: 慢性疾患看護専門看護師

「臨床のプロフェッショナル」としてご自身の専門領域と強みを教えてください。

慢性疾患看護専門看護師として循環器疾患を専門とし、特に慢性心不全患者の看護に注力しています。心不全患者が治療と生活を両立しながら、自分らしい暮らしを継続できるよう支援することを目的に、現在は外来通院中の患者のニーズを把握するアセスメントツールの開発と、その有用性の検討に取り組んでいます。
私の強みは、患者さん中心の医療・看護を軸とし、相手の思いやニーズを丁寧にくみ取り、安心感を提供しながら継続的なセルフケアを支える看護実践にあります。また、多職種連携の中で「患者にとっての最善とは何か」を問い、倫理的視点を活かした看護の提案ができる点も、私の専門性として大切にしています。
これまで指導されてきたなかで印象に残っている学生の成長エピソードがあれば教えてください。

これまで関わってきた学生は皆印象深く大切な思い出ですが、教員になりたての頃、末期がんで希望を失っていた患者さんを受けもった学生がいました。その方は本来は読書が好きで、特に紙の匂いや本をめくる感覚が大好きだと話されました。その話を聞いた学生は疼痛管理を緻密に実施しリハビリを計画的に取り入れ介入したことで、実習の最終日には60度までベットを上げ、本を手にとるまでに回復。学生は患者さんの笑顔をみて「その人の大切にしたいこと」に寄り添う看護の大切さを実感し、大きく成長しました。私にとっても忘れられない指導経験です。
他大学看護学部と比較して貴学部ならではの優位性を教えてください。

本学部の魅力は、広くて清潔感のある学習環境にあります。シミュレーター機器を備えた実習室や、快適な自習スペースが整っており、学修に集中できる環境が整っています。また、広大な敷地があるため運動もできますし、のびのびと心身ともに健康を保ちながら学べます。車通学が可能なのも地方では大きな利点です。特待生制度や、情報分野に強くなれるカリキュラムもあり、学びとサポートの両面で他大学にはない優位性があります。
最近はまっていること、趣味、特技、自慢などがあれば教えてください。

最近は、大学の学内を探索することにハマっています。自然が豊かで、歩いているとヨモギやたけのこ、季節の花々、さえずる鳥たちに出会うことができます。忙しい日々の中で、こうした自然にふれる時間が心を癒し、リフレッシュにつながっています。何気ない風景の中にも新たな発見があり、学内を散策するたびに小さな喜びを感じています。
最後に高校生にどのような看護師になってほしいか一言お願いします。

看護は「人」を相手にする職業です。だからこそ、どの方に対しても、日頃から相手を思いやり慈しむ心を大切にしてほしいと思っています。治療やセルフケアが順調にいくときもあれば、思うようにいかないときもあります。そんなときにも、患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、寛容な心で支えられるような、温かい看護師になってほしいと思います。そして何より、看護師自身が明るく前向きでいることは、病と向き合う患者さんとって大きな力になります。まずは、自分の心と身体を大切にし、毎日の生活を楽しみながら自分らしく歩んでいってください。