本学に着任してから日が浅く、まだ成長のエピソードといえるほど長い期間、本学の学生を見ることができておりません。そのため、本学着任前の他大学の学生の指導の話をさせていただきますと、某大学の野球部の学生さんたちの研究指導をしたことがあります。彼らはそれまで野球ばかりの学生生活を送ってきていて、あまり勉強の方は真剣に取り組んできてはいなかったのですが、研究テーマを一緒に考え、基本を教えながらテーマの面白さに気づかせることで、途中からは自ら考えて率先して調べたり考えたりするようになり、立派な卒論を書いて卒業していったことは今でも懐かしい思い出となります。
私自身、実は「本の上の勉強」は面白くないと思っていたタイプで、勉強はハッキリ言って嫌いな方でしたが、研究で「未知のことを明らかにする」「新しい物を作る」ということの楽しさに目覚め、そのまま大学院に進学して、研究のテーマこそ変わりましたが、現在に至っています(よい研究指導の先生に出会えたと今でも思います)。そのため、母校の高校に顔を出しても、当時を知る先生方からはいつも「佐藤が大学の先生に・・・」といった感じで驚かれています。そのため、面白い!とのめり込むことができるものを見つける手助けをするのが、大学の教員のすべきことだと思いますし、高校までの先生との違いなのかなと思っています。