富田瑞樹先生 | 東京情報大学 - 看護学部, 総合情報学部

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TOMITA MIZUKI

富田瑞樹先生

学位: 博士（農学）
専門領域: 空間情報科学に関する技術を用いた生物多様性、
生態系モニタリング
所属学会: 日本生態学会、日本景観生態学会、植生学会、自然環境復元学会、日本森林学会、写真測量学会、千葉県生物学会、アメリカ生態学会、イギリス生態学会
学系・研究室: データサイエンス学系、生命・環境科学研究室
#ロードバイク

「情報のプロフェッショナル」としてご自身の専門テーマと強みを教えてください。

もともと森林生態学や植物生態学を専門としていますが、本学で地理情報システムや、ドローンによるリモートセンシングなどの空間情報科学に関する技術を研究に用いるようになりました。遺伝子・個体・個体群・群集・生態系のように生物には階層性があるため、研究対象のスケールはミクロからマクロまでさまざまです。空間情報科学に関する技術はあらゆる空間スケールで統合的に情報を管理・解析・表現できるので、森林や植物とその環境を対象として研究を進める際にとても有効であり、これらを利用できるのは生物多様性・生態系モニタリングにおける強みのひとつです。この強みを活かして、SDGsの目標のひとつである「陸の豊かさを守る」ことに貢献できる研究を進めています。
これまで指導されてきたなかで印象に残っている学生の成長エピソードがあれば教えてください。

授業後に質問に来ることもあった東北出身の朴訥な学生のエピソードです。3年次には企業のインターンシップに参加し、ゼミ発表も頑張っていたのですが、これらを進めるなかで「自分には専門性や文章力が不足している」と感じたようです。当初から選択肢のひとつでもあった大学院進学を4年次の早々に決意し、大学院では日々の研究活動を進めるなかで研鑽を重ねました。いくつかの学会発表と国際学会での発表を経て修士論文をまとめ、発表賞や修士論文賞を得たのみならず、本人が希望する航空測量業界の大手企業への就職を決めました。目的に向かって努力できる学生でした。
他大学総合情報学部と比較して貴学部ならではの優位性を教えてください。

「総合」を冠する情報学部はそれほど多くはありませんが、他の総合情報学部にはいわゆる情報学の分野のみを学ぶ学部や、社会学や経営学を専門として情報を学ぶ分野が含まれている学部が多いようです。本学は、これらの分野だけではなく、たとえば生物学を専門として情報を学ぶ生命・環境科学研究室や、統計学を専門として情報を学ぶデータサイエンス基盤研究室などさまざまな分野があり、他大学に比べるとより「総合」に近い学びを提供しています。これは、学生が大学入学後に多様な学問分野に触れてから自身の専門を選択できる本学の仕組みにつながっており、優位性のひとつだと思います。
最近はまっていること、趣味、特技、自慢などがあれば教えてください。

学部生時代はワンダーフォーゲル部に所属し、北アルプスや南アルプスを縦走したり、250ccのオフロードバイクで北海道一周ソロキャンプツーリングをしたこともありますが、最近はまっているのは自転車です。週末にはロードバイクで100kmほど走ることもあります。同じルートを走っても四季折々の景観や動植物との出会いを楽しむことができますし、知らない道を走れば楽しさ倍増です。健康にもいいのでお勧めです。
最後に高校生にどんな将来像を描いてほしいか、一言お願いします。

高校生当時の全校集会で校長先生が「念ずれば花開く」と力強く言っておられました。坂村真民の詩の一節です。詩集のあとがきで坂村真民は「念ずるというのは、前向きに生きようとすることであって、希望なのである。」と書いています。生物が多様であるように将来像も個人によってさまざまでよいですし、将来像が途中で変わってもよいと思いますが、自分の思い描く将来像に向かう際には「念ずれば花開く」のような気持ちを大事にしてほしいと思います。

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